「メタバース」が世間を大きくにぎわせている中で、その根幹技術である暗号資産の維持管理には莫大な電力が必要となっています。
なぜ、電力が必要なのか、将来、どのくらいの電力が予想されるのかを解説していきます。
メタバースと暗号資産と「電力」の関係
メタバースの基となる暗号資産は、プログラミングです。プログラミングを動かすためには、パソコンを動かす必要があります。
このため、暗号資産を維持するということは、パソコンが動かすことと同じになります。
そして、パソコンを動かすためには、電力が必要になります。これが、暗号資産と電力との関係になります。
暗号資産を維持するには、沢山のプログラムを動かす必要があり、沢山のパソコンを動かす必要があります。つまり、膨大な数のパソコンが動かすだけの膨大な電力が必要となってきます。
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メタバースと暗号資産と「電力」の需要予想
暗号資産(=メタバース)の維持にどのくらいの電力が必要なるかを、現在(2021年時点)での暗号資産の普及率と消費電力量から計算していきます。
現在の暗号資産普及率
暗号資産の保有人口:約54万5115
世界人口:約78億7500万人
すなわち、現在の暗号資産普及率は「0.007%」となります。
現在の消費電力
現在の消費電力:約128TWh (注)ビットコインのみ
世界の総発電量:約21300TWh
すなわち、暗号資産の維持に必要な消費電力は、少なくとも、世界の総発電量の「0.6%」となります。
今後の消費電力予想
現在の時点で、普及率「0.007%」の暗号資産が、世界の総発電量の「0.6%」を消費している状況です。
この状況から、将来の消費電力を予想していきます。単純な計算ではありますが、普及率の「約100倍」の電力を必要とすると仮定します。
暗号資産が新興国でも一般的に普及するとしたときの普及率を、新興国の携帯電話の普及率と同じ約80%を仮定します。
そうすると、将来の普及率は現在の「約10000倍」となり、消費電力は、暗号資産の維持のみで、現在の「約60倍」となる計算になります。
つまり、世界は、今後、膨大な電力を生み出す必要が出てきます。しかも、今後の発電は、SDGs等の活動を考慮し、環境に配慮した形で生み出すことが必須となる時代となっていくはずです。
まとめ | 発電がカギとなる
暗号資産(=メタバース)の維持するには、将来的には、現在の世界の総発電量の60倍もの電力が必要なります。
このことから、環境に配慮しつつ、如何に効率的に電力を生み出すかが、重要なポイントなります。
そして、この発電が上手くいかないことには、暗号資産の発展もないといっても過言ではありません。
どのように電力を生み出していくかを捉えることが、暗号資産とメタバースの動向に繋がってくるため、常に把握しておくことが大切になります。
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