SBI証券の開設はネクシィーズトレードへ
従来のリアルでのイベント事業会社から、オンラインでのイベント会社にシフトし、着実に収益を上げつつあるのが、今回紹介する「株式会社テー・オー・ダブリュー」です。
長年の間、リアル専門のイベント事業会社であったことから、この企業が目指している本当の姿が投資家にはあまり浸透していませんが、決算資料などを読み解いていくと、数年前から、今の時代を見据えた種まきを進めてきたことが見えてきます。
この記事では、「テー・オー・ダブリュー」という企業が、どのような姿を目指しているかを予測し、どのようにメタバースと結びついていくかを考察していきます。
SBI証券の開設はネクシィーズトレードへ目指している姿の予測
決算説明資料(2021年6月期決算説明会資料)で、「社会・業界の変化に対応し、オンラインシフトを加速する」ことを重点取り組みに掲げています。最近の事業活動をみても、オンラインプロモーション活動に関連する事業がほとんどを占めており、この取り組みが言葉だけでないことを裏付けています。
このことから、今後、メタバース世界でのイベントやプロモーションを積極的に手掛けていくことが予想できます。
今後メタバースでの事業に繋がると予想される現在の事業内容としては、
- オンラインイベント
「TOW ONLINE イベントパッケージ」の提供
(到来するデジタルプラットフォーム時代の体験価値を拡張) - オフラインイベント(オフラインのデジタル化)
「次世代デジタルスポーツ”A+Sports”」の提供
(プロジェクションマッピングとスポーツを組み合わせた新しいデジタル・スポーツ“A+Sports”をパッケージ化) - VR回遊体験
魅力的な国内観光・宿泊施設をオンライン上でVR回遊体験(「Door To The Future」)を提供
等の事業があります。
なお、これらの事業は、最近のブームに乗って始めた「なんちゃって」事業ではなく、2017年(4年前)から種を蒔き始め、しっかり育ててきた結果として、「芽吹いた」事業であることが大切なポイントです。
2017年時点の事業説明資料(P3の1)で、今後の事業の軸を定めたのちに、年を追う毎に着実にその方向に歩みを進めており、2021年には、上記で紹介した事業を含めた様々な事業を立ち上げています。(HPのtopics参照)
そして、これらの事業は、確実に収益に結びついてきていることから、この軸を継続し、成長させていくことが期待できます。
それでは、それらの事業の中でも、注目すべき試みを次の章で紹介していきます。
バーチャル空間でプレゼンテーターがデモンストレーション
先述した「TOW ONLINEイベントパッケージ」の中の「オンラインショールーム」にて、バーチャル型として、バーチャル空間でのプロモーションを提供していることが紹介されています。
この「オンラインショールーム」バーチャル型では、
「バーチャル空間でプレゼンテーターがデモンストレーション。CGによる多彩な演出を加えながらその模様をビデオチャットツールを通してオンライン配信。ユーザーとの双方向コミュニケーションをとりながら商品理解を促す。」
と紹介されており、まさにメタバースに繋がる事業であることを感じます。
また、「オンラインショールーム」以外にも、「e-Sportsイベント」等も提供しており、デジタルの様々領域でイベントやプロモーションを手掛けています。
この事業を進めることで、バーチャル空間に関するノウハウが蓄積されていくことから、バーチャル空間だけに留まらず、今後のメタバース世界でのプロモーションでさらなる飛躍ができると予見できます。
With/Afterコロナを見据えた新たなリアルイベントの形を追求
先述した「次世代デジタルスポーツ”A+Sports”の提供」にて紹介した通り、プロジェクションマッピングとスポーツを組み合わせた新しいデジタル・スポーツ“A+Sports”を開発し、パッケージ化して、セールスを開始しています。
この"A+Sports"は、リアルイベントとデジタル空間の融合を進める試みを積極的に行っている事例で、現実空間がメタバースと混じる先駆けといっても過言ではないと思います。
この"A+Sports" について、少し詳しく紹介しておきます。
"A+Sports"とは?
"A+Sports"とは、プロジェクション・マッピングとスポーツを融合させ、没入感の強い新しいデジタル・スポーツで、With/Afterコロナを見据えた新たなリアルイベントの形です。
ソーシャルディスタンスを保ちつつ、そのシンプルなゲーム性から、子供から大人まで楽しめる内容となっています。(A+Sport参考動画はこちら)
まとめ | オンライン/オフラインの両方でメタバースへ
今後の時代を捉えた事業展開を進めて、種まきを終え、種が芽吹いてきているように見える 「テー・オー・ダブリュー」 。
オンラインとオフラインの両方で、イベントを手掛け、融合させていっていることから、メタバースにガッチリと当てはまる企業であることがうかがえます。
メタバース時代のイベントや プロモーションに期待させてくれる企業であるかとは間違えないため、その動向に今後も注目です。
合わせて読みたい
-
メタバースの根幹を担う「暗号資産」という技術
「暗号資産」とは、そもそも何なのか。その本質を見極めて、メタバースにどう繋がるのかを解説していきます。「暗号資産」がただのデジタル通貨ではなく、投資に値する価値を秘めていることが見えてくるはずです。
続きを見る